巨人がトリックプレーを巡って、リクエストを要求した。

 5回1死一塁の守備でヤクルト山田哲の左前打に、左翼手の亀井が二塁送球。一度、二塁ベースを回った二塁走者の坂口は悠々セーフのタイミングで戻った。だがさらに二塁手マルティネスが投手に返球をするふりしてからの偽投で再度、タッチを仕掛けた。判定はセーフで、巨人ベンチがリクエストを求めた。

 もっとも偽投の場面は、多くの観客がすでにプレーから目を離している場面で、場内も何に対するリクエストなのか困惑気味の反応。大型ビジョンの映像も最初は悠々とセーフで戻る場面を映し出し、巨人も偽投のシーンをと強くアピールした。問題のシーンを捉えていたのはカメラ1台だけで引き気味の角度。坂口が足を組み替えた時にタッチを仕掛けていたが、目前の二塁塁審もセーフの判定を示していた。結局、当初の判定通りセーフとなり、試合が続行された。