ソフトバンク千賀滉大投手(25)が首位西武から今季自己最多となる12三振を奪う力投で3年連続2ケタとなる10勝目を挙げた。

初回から飛ばした。秋山、源田を連続三振に仕留めると2回以降も「山賊打線」から三振を奪った。5回まで2個以上の三振を積み重ねた。「大事な1戦だったので、何とかチームが勢いに乗れるようにマウンドに立った」。3回に四球をきっかけに同点とされ、4回には中村に1発を被弾。「もったいない2球で2点を取られて」と、唇をかんだが、リードは許さない。

前回の対決(7月31日)では5本塁打を浴び7失点KOされていただけに雪辱の登板でもあった。12個の三振を奪ったが喜びはない。「三振取ってもチャラにはならないくらい打たれましたから」。7回途中111球で降板。2死二塁から嘉弥真の救援を仰いだ。「次回は嘉弥真さんの力を借りないように頑張ります」とヒーローのお立ち台では言葉に力を込めた。

千賀から始まった7連勝。負けられない戦いは続く。「大事な試合が続くのでしっかり投げていきたい」。節目の白星にさらに気合を入れた。