広島の完全優勝阻止へ、中日平田が立ち上がった。

2点を追う3回だ。右中間に同点のタイムリー二塁打を放つと、送球間に三塁に進んだ。さらに相手の本塁悪送球で、本塁に生還。6回には中前に決勝の2点タイムリー。2度の逆転劇の中心的存在になった。「とにかくランナーをかえしたい気持ちでいっぱいだった。チーム一丸で、いい場面で回してくれた。期待に応えたかった」。2安打3打点のチームを3連勝に導いた。

今季はこれで51打点。チームで50打点を超えたのは、ビシエド、アルモンテ、福田、高橋、大島に続き、6人目だ。これは05年以来で、攻撃陣の奮闘を表す数字だ。平田は8月14日のDeNA戦から1番に定着。「足の遅くないランナーで1本でかえってくる。気持ちが乗りやすい」。この日は下位打線の作ったチャンスを生かす役割を果たした。

今日9日も勝てば、広島戦のシーズン勝ち越しが決まる。「首位に勝ち越せるのはうれしいけど、どの相手にも勝ち越せるチームになりたい」と平田は言った。広島の完全優勝阻止へ、最下位チームが意地を見せる。【田口真一郎】

▼中日平田が3打点を挙げ、今季51打点となった。これで、ビシエド92、アルモンテ65、福田57、高橋56、大島52と合わせ、50打点以上が6人となった。中日で50打点以上が6人は05年(福留103、T・ウッズ103、アレックス78、谷繁65、井端63、立浪56)以来。