獅子を追い詰める大事な3連戦だ。3・5ゲーム差で迎えた今日15日からの首位西武との3連戦(メットライフドーム)で、ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)が「ワンランク上の打撃」で獅子を粉砕する。14日は神宮室内練習場などで調整。今季34本塁打中8本を西武戦でマーク。9月は絶好調のギータを軸に、西武の山賊打線に打ち勝つ。

山賊たちとの首位決戦が、柳田の未知の力を引き出しそうだ。逆転Vへの大事な3連戦。柳田は「向かっていくだけ。大事な試合になる。いいところで打てるように集中します」と気合十分だった。

現在、リーグトップの打率3割6分、34本塁打(パ・リーグ2位)、95打点(同4位)を残しているが、西武の秋山、山川ら強打者から、さらに学ぼうとしている。「いい打者は右も左も関係ない。勉強になる。勝てれば一番いいが、精神的にも技術的にもここでワンランク上の打撃ができるようになりたい」。中堅の守備位置から相手打者を見て、自分の打席に生かす。

今季、柳田は西武戦で打率3割9分、8本塁打、17打点と打ちまくっている。だがメットライフドームでは今季打率2割5分、0本塁打、2打点。「そうなんですか。メットライフドームに悪いイメージはない。打感がすごくよく感じる」と苦手意識はなさそうだ。

この日は新しく届いたバットを手でコンコンとたたき、状態をチェックした。「今使っているバットの方がめっちゃいい音がするんです」。現在、試合で使っているバットからは甲高い金属音のような音が鳴るという。最高の相棒もギータの爆発をアシストしそうだ。

前日13日の休日は選手たちで食事に行き、心身ともにリラックス。工藤監督も「いいリフレッシュになったと思う。みんな気持ちが充実しているのかなと思う。1試合もムダにしないようにしたい」と手応え。逆転Vへ、まずはカード頭の必勝を狙う。【石橋隆雄】