日本ハム石井裕也投手(37)が30日、札幌市内の球団事務所で引退会見を開いた。「私は、今シーズンをもちまして引退することにしました。14年間、野球をやってきて本当に幸せでした。僕にとって、かけがえのない時間でした。本当に、ありがとうございました」と、あいさつした。

今季は、ここまで1軍登板がなく、22日に今季限りでの現役引退を発表していた。「1軍に上がることができなかったことも、(現役生活は)そろそろかなと思いました」と引退の決断に至った理由の1つとして挙げた。

先天性の難聴を抱えながら、主に中継ぎとして通算329試合に登板して19勝19敗6セーブ、防御率3・06の成績を残した。会見には、かつて交流を図った帯広聾学校に通う生徒からも花束と記念品を贈られ、一緒に記念撮影し、笑顔を見せていた。