ヤクルト成瀬善久投手(32)が2日、都内の球団事務所を訪れ、来季の契約を結ばないとの通達を受けた。

成瀬はヤクルト球団とファンへ「あまり貢献できなかった。その中ですごく応援してくれたファンに申し訳ない気持ちでいっぱいです。期待を裏切ってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪。そのうえで現役続行の意向を表明した。「去年の状態のパフォーマンスなら諦めているかなと思うところもありますが、今年になって上がってきているのがある。投げられているのに辞めるのはと。いましかできない。もう少しやりたいと思いました」と意欲を示した。横浜高の先輩でもある中日松坂の存在も刺激になっているといい「1軍で結果を残されている。自分も頑張らないと、って出てくる」と語った。

成瀬は03年ドラフト6巡目でロッテに入団。06年に頭角を現し、07年には16勝1敗、防御率1・81で最優秀防御率のタイトルを獲得。その後もロッテ投手陣の柱として活躍し、15年にヤクルトに3年契約の総額6億円(金額は推定)でFA移籍した。だが移籍後は計6勝10敗と振るわず、今季の1軍登板はなかった。