今季日本記録となる通算294ホールドを達成し、2季ぶり2度目の最優秀中継ぎ投手に輝いた日本ハムの鉄腕サウスポー宮西尚生投手(33)が、国内、海外FA権の行使を視野に入れていることが15日、分かった。

海外FA権を取得した昨季は、阪神やオリックスが興味を示す中、権利を行使せず残留。目標としていた通算600試合登板や通算ホールドの記録更新などを達成した今季は「まずは日本ハムの話しを聞いてから」とした上で「年齢のこともあり今回がラストチャンスかもしれないので、慎重に考えたい」と、権利行使の可能性にも含みを持たせていた。

昨季の契約更改では、5000万円減の1億5000万円プラス出来高払い(金額は推定)でサインも、希望していた複数年契約には至らなかった。

プロ11年目の今季は55試合に登板し、4勝3敗37ホールドで防御率1・80と、ブルペンの柱として2季ぶりのクライマックスシリーズ進出に貢献。日本ハム側は近日中に残留要請する見通しで、来季以降の契約年数が残留への焦点となりそうだ。

権利行使となれば、海外を含め、複数球団が獲得に動くとみられる。