ドラフト候補の明大・渡辺佳明内野手(4年=横浜)が、現時点で打率首位に立ちラストゲームを終えた。初回に同点打を放ち打率4割2分で2位に1厘差をつけた。チームは延長10回に森下智之外野手(4年=米子東)の犠飛で立大にサヨナラ勝ちし、勝ち点2で4位となった。法大は東大に連勝し勝ち点4で暫定1位となり、27日から始まる早慶戦の結果次第で優勝の可能性もある。

渡辺佳の95安打目はやはり流し打ちだった。「自分らしいヒットで良かった。やることをやってこの打率を残せた」と、大学生活最後の安打を振り返った。横浜(神奈川)では祖父の渡辺元智前監督(73)と歩み、大学を経てプロを目指すまでになった。「プロは夢から目標に変わった。子どもが憧れる、『渡辺みたいになりたい』と言ってもらえる選手になりたい」と運命の25日を待つ。