巨人のドラフト3位指名、松商学園・直江大輔投手(18)が王道の先発型を目指す。13日、長野・松本市内で契約金5000万円、年俸500万円(推定)で仮契約。背番号は槙原寛己が入団時に背負っていた54に決まった。

145キロ右腕は「槙原さんの現役時代は知らないけど、巨人の一時代を築いた巨人を代表する投手ということは知っている。自分もそうなれればいいなと思います」と話した。同席した担当スカウトで来季はファーム投手コーチに就任する木佐貫スカウトは「まだ高校生なので鍛えてもらって体の厚みをつけて、先発完投型の投手になってほしい」と望んだ。

父晃さん(50)も松商学園で甲子園に3度出場したエース。神宮大会で優勝も果たした。晃さんはドラフト会議当日は同校に飾ってあるOBでもあり、元巨人で史上初の3冠王に輝いた中島治康の銅像の前で手を合わせて祈ったという。「プロ野球選手にしようと育てたことはなく、スパルタもしなかった。だから現実が不思議です」と感慨深い表情だった。