阪神陽川が135%の大幅アップ、1150万円増の2000万円で契約を更改した。5年目の今季は開幕2軍スタートも、6月3日に1軍昇格。好調を維持し、7月上旬からは第103代4番に座るなど、存在感を示した。打線の中軸を担い、自己最多の75試合に出場。本塁打は6本にとどまったが、「(来季は)本塁打数も2桁を目標にしてやっていきたい」と破壊力アップを誓った。

スタメン定着を貪欲に狙う。今季は一、三塁での出場が多かったが、シーズン終盤には外野も守るなど、ユーティリティープレーヤーぶりも発揮。「いろんなところを守れたら出場機会も増えるので、そういうところもしっかり準備はしていきたいです」。ワイドオプションで進化発揮の6年目にする意気込みだ。

勝負強さにも磨きをかける。今季は打率2割5分2厘に終わったが、得点圏打率は3割5分4厘と奮闘。「やっぱり僕は打撃がメインなので。しっかりチャンスで回ってきたらランナーをかえす。そこはひとつこだわってやっていく部分ではあります」。矢野阪神1年目のキャッチフレーズは「ぶち破れ! オレがヤル」。その言葉通り、ここ一番のポイントゲッターとして打点を量産する意気込みだ。

10月中旬にクリーニング手術を受けた右肘は「順調にきています」と笑顔。現在は鳴尾浜でリハビリを続け、キャッチボールを行うなど回復傾向にある。完全復活して臨む来季はスケールアップして甲子園で暴れ回る。【古財稜明】(金額は推定)