阪神前監督・金本知憲氏(50)の「野球殿堂入りを祝う会」が11日、大阪市内のホテルで開催された。

晴れの舞台で、強烈な「新井いじり」が復活した。花束のプレゼンターとして張本勲氏や矢野燿大監督らとともに登壇したのが、新井貴浩氏。今季限りで現役を引退した弟分から花束を受け取ると、金本氏は「私からもプレゼントがあります」と笑顔。袋からTシャツを取り出した。

「新井選手がゲッツーを打って、泣きそうな顔をしている写真です」と自ら説明。Tシャツは、殿堂入りのレリーフを模したイラストの中に、阪神時代の新井氏の写真を入れたデザインだった。「その裏には」と続けると「僕も 野球殿堂入り 狙ってます!」の文字が入っていた。金本氏は「本人も公言しておりましたので、ぜひとも数年後には殿堂入り、頑張ってください」と続けて会場を笑わせた。

新井氏もマイクを持ち「金本さん、珍しく緊張してますね」と反撃開始かと思わせたが、兄貴分の功績に敬意を表した。「このたびは殿堂入りおめでとうございます。今更、あらためてですけど、偉大な選手だったなと、かっこいいなと、そういう風に感じました。選手として21年間、そして監督として3年間。計24年間ですね。最後の1年はすごく苦しかったと思いますけど、本当にお疲れさまでした。しばらくゆっくりされて、大好きなゴルフでもされて、またユニホームを着て頑張ってください。本当に今日はおめでとうございます」と語った。

くしくも同じ年にそろってユニホームを脱いだ。現役時代からマスコミを盛り上げてきた師弟のかけ合いが、節目の時を迎えた。