ソフトバンク柳田が打率3割5分2厘で2度目の首位打者に輝いた。初の首位打者だった15年は打率3割6分3厘で、2度とも3割5分以上で獲得した。打率3割は張本(ロッテ)の16度が最多だが、打率3割5分以上の最多回数はイチロー(オリックス)の4度。2度以上は11人目となり、8人は70~80年代に記録。00年以降に2度は柳田だけだ。左右投手別の打率は15年が対左3割7分9厘、対右3割5分7厘で、今季も対左3割5分5厘、対右3割5分と、左右どちらからも高打率。イチローも左右両投手から打率3割5分以上は94、00年の2度しかやっていない。

フルスイングの柳田は三振を気にしない。100三振以上は4度目で、15年も101三振で首位打者だった。100三振以上の首位打者は5人しかおらず、1人で2度は初。首位打者以外も含め、100三振以上で打率3割5分超えは柳田だけだ。今季は積極的だった。1球目31安打、2球目36安打、3球目39安打と、3球目までに打った安打がプロ最多の106本あり、本塁打も3球目までに27本打った。4球目以降の安打は昨年から5本増も、3球目までは23本増えた。早打ちで四球は減少した。四球数は15年88→16年100→17年89→18年62。3年連続リーグ最多四球だったが、今季はリーグ9位。打率を2位以下に2分9厘以上の差をつけ四球減をカバーし、4年連続最高出塁率のタイトルも手にした。

今季は左翼方向へ12本塁打を放ち、左翼へ流した1発は4年連続で10本以上。左右両方向へ2桁打った15、17、18年は30本塁打を記録し、広角アーチが持ち味。打率は左右両投手から3割5分以上、本塁打は左右両方向へ10本以上の柳田が70、72年張本(東映)84、86年ブーマー(阪急)85、86年バース(阪神)85、86年落合(ロッテ)に並び5人目となる2度目の「打率3割5分・30本塁打」を達成した。【伊藤友一】