今年も積極的に走るだろう。2年連続3度目の盗塁王になった日本ハム西川遥輝外野手(26)だ。昨年は44盗塁(盗塁死3)を決め成功率は9割3分6厘。企図数40以上では、68年の広瀬叔功(南海=9割5分7厘)に次ぐ。盗塁数は同じながら、盗塁死が1つ多かった。1位は目前で「広瀬すぐ(すず?)」。

日本シリーズの盗塁刺10割でMVPにも輝いた甲斐(ソフトバンク)にも走り勝った。両者の対決はシーズンで計5度。すべて二盗を仕掛け、成功が4度。失敗は1度だけだった。甲斐キャノンを、西川の足が上回った。「キャノン ベイビー アメリカ?」と歌ってみるか。

幻の盗塁があった。5月30日の巨人戦だ。9回1死で、二塁走者の西川が三塁を陥れた。東京ドームのビジョンも「通算200盗塁達成」と祝福したが、公式記録は認めなかった。野球規則は守備側が無関心だった場合、盗塁を記録せず、野選とする。盗みに入ったものの、なにもなしで、足もつかなかった? 

盗塁を成功させるにはスタート、スピード、スライディングの「3S」が不可欠とされる。プラス勇気。遥輝には、すべてが備わっていると「ハルキスト?」が申しております。【米谷輝昭】