「近本ノート」継続でプロでも大活躍だ! 阪神ドラフト1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)ら7選手が9日、鳴尾浜で新人合同自主トレを開始した。清水ヘッドら多くの首脳陣が見守る中、キャッチボールやダッシュで汗を流した。

「新人全体で雰囲気もよく、声も出すことができた。しっかり自分のペースでやることをするだけです」

24歳で足を踏み入れたプロの世界。先輩選手だけでなく、年下の選手からも技を盗んでいくつもりだ。その財産のひとつひとつは、大阪ガス時代から取り組む「近本ノート」に書き込んでいく。「気づいたところはノートであったり、携帯電話(のアプリ)にも書き込んでいきたい。自分の状態や食事の量などを書き留めたい」。文字に書き起こすことで好調時のイメージが固定でき、困った時に見返せる。課題もインプットできる。ノートの成果もあり、昨年の都市対抗ではMVPにあたる橋戸賞も獲得した。「調子の波があるということは、自分の状態が把握できていないということ。把握できれば、調子の波は小さくなると思う」。ノートは大事なお守りだ。

調整は自己流を貫く。「(キャンプまで)無理をしない。体の反応を見てやっていきたい。(ダッシュを)10本するにしても負荷を変えてやっていきたい」。2月1日を逆算し、戦闘ボディーを作る。【真柴健】