侍ジャパン稲葉篤紀監督(46)は西武がキャンプを張る宮崎・南郷も視察し、秋山翔吾外野手(30)をリーダーとして指名した。

球場では20分間に及ぶ個別対談。目を見ながら真剣な表情で話すこともあれば、ときおり笑顔を見せながら話し込んだ。同監督は「秋山選手にはリーダーとして引っ張ってもらいたい思いがある」と全幅の信頼を寄せた。

オフ中には電話をしていたことも明かした。「野球感、思いも理解してもらっている」「首脳陣と選手の懸け橋になってもらいたい」「彼は唯一相談できる」。監督就任当初から選出し軸に添える。「私の気持ちも理解してもらっている。先頭に立ってもらいたい」と東京五輪を戦う上で必要不可欠な選手と位置づけた。一方でメジャー挑戦への思いには理解を示し「どっちに転んでもいいように、3月(メキシコ戦)は若い選手を選んでいる。夢を理解しているし、当然必要な選手ですが侍ジャパンに対する思いは人一倍ある」とも話した。「監督の求めるチーム像のピースでありたい」と秋山。金メダルへ、ヒットマンの存在は欠かせない。