元プロ野球選手の清原和博氏(51)が6日、都内で、厚生労働省主催の依存症の理解を深めるための普及啓発イベントで、トークショーを行った。イベントなどの公の場に姿を見せるのは16年に覚せい剤取締法違反で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けてから初めて。この日は、国立精神神経医療研究センターの松本俊彦氏と約180人の来場者を前に10分間、依存症について語った。

スーツ姿の清原氏は以前より、少しふっくらした様子で「こんばんは、清原です」とあいさつ。出演について「こつこつと治療してきて、それが厚生労働省に認められたのかなと思うとすごくうれしいと思いました」と語った。

薬物治療については「自分が立ち直っていく上で、どういったことをすれば良いかと考えた上で、薬物の専門の病院に通うと自分で決めました」とし、「2週間に1回、病院に通い薬物などについて勉強するにつれ、自分がどうだったのか理解できたのですごく良かったと思う」と明かした。

また、依存症に苦しむ人に向け「勇気を出して専門の病院にいってほしい」と呼び掛けた。厚労省の担当者によると、松本氏が清原氏と知り合いだったことから出演が決まったという。【上岡豊】