中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)の実戦デビューが、最短で9日の教育リーグ・阪神戦(鳴尾浜)になることが7日、分かった。立石巡回野手コーチが明らかにした。

根尾はこの日、ナゴヤ球場の屋内練習場で残留組の練習に参加。フリー打撃行うなど普段よりも多めに打席に立って振り込んだ。

2軍本隊は現在、教育リーグで関西に遠征中。8日から阪神との3連戦(鳴尾浜)が組まれている。

練習後、見守った立石コーチは根尾について「明日(8日)は午前中(ナゴヤ球場で)練習して、向こう(関西)へ移動する」と説明。当初は8日の試合でのデビューが決定的とみられたが、出場はしないという。8日午後からの移動で本隊に合流する。9日のデビューについては「出る可能性はあるが、そこは小笠原(2軍)監督の判断」とした。この日の練習で、打席に立つ回数を増やしたのは「ちょっとでも目を慣らすため」と意図を明かした。

根尾は、実戦を行う2軍本隊への合流決定に「ようやく自分がやりたかった、経験したかったところ(試合)に入らせてもらえる」と、心境を語った。

右ふくらはぎの肉離れで調整が遅れ、根尾が12球団のドラフト1位で最後の実戦デビューとなる。「準備する期間を与えてもらった」と、これまでを前向きに捉え「自分のプレーをしっかりできるようにしたい。気持ちをぶつけたい」。

報道陣から実戦への緊張感を聞かれると「無いです」。楽しみかどうかは「行ってみないと分かりません」と冷静に答えた。患部の右ふくらはぎについては「不安はない」と言い切り「(試合に)出させてもらえるかどうか分からないけど、ワンプレー、ワンプレー入っていって、バッティングでも守備でも(チームが)勝つためのプレーをしたい」と意気込んだ。