開幕投手の多和田真三郎投手が、三重苦にも負けず好投した。

へんとう炎を患い、6日ソフトバンク戦を回避。2月26日練習試合韓国・斗山戦以来となる登板となった。

1試合飛ばしての復帰戦。初回こそ長打を打たれ、オリックス吉田正に内野安打による先制適時打を許したが、2回以降は無失点に抑えた。4回4安打1失点と上々の内容に「納得するボールもあったので、まあまあかなと思います」と76球を振り返った。

球場には強風が吹き荒れた。球団関係者が「仮想マリン(スタジアム)だね」と言うほど荒れていた。気温も10度前後と2月中旬並み。悪環境の中、ピンチをつくっても要所を抑えた。

目に見えない敵は、強風だけではなかった。例年この時期花粉症に悩まされていた。今季は花粉症対策に甘酒を飲むなど工夫。「年々よくはなっています。集中してやりました」。病み上がりの復帰戦で、強風が吹き荒れる環境下、花粉に苦しみながらも安定の投球。開幕まであと1試合登板する予定で「100%でいける最高の準備をしたい」と最後の仕上げに入る。