巨人菅野智之投手が「変化」で2勝目を挙げた。1点を勝ち越した直後の4回に無死一、二塁とピンチを招いたが、ヤクルト雄平、西浦、村上から3者連続空振り三振を奪い、主導権を渡さなかった。

10日広島戦で1イニング12得点を奪った強力打線相手に7回4安打1失点。東京ドームでのヤクルト戦は通算15試合に登板し12勝1敗、防御率は0・97。「まあまあです。満足はしていないです」と振り返るも、相性通りに好投した。

2回までは最速155キロの直球の割合が39球中19球と約49%を占めたが、3回以降は80球中22球で約28%。「1球が命取り。(小林)誠司がうまく引っ張ってくれた」と慎重を期して、スライダー、フォークと変化球を主体に的を絞らせなかった。東京ドームでの巨人の背番号「18」の勝利は、15年7月8日ヤクルト戦の杉内以来1374日ぶり。「やっぱり東京ドームは最高です!」とお立ち台で声を張り上げたエースが、自身本拠地初戦で貫禄の投球を見せた。

巨人原監督(菅野について)「今日はうまく変化球を使っていた。真っすぐ狙いの中で、逆をついたというか、裏を使った投球もできということを見せたんじゃないでしょうか」

巨人宮本投手総合コーチ(菅野について)「言うことないでしょ。見事です。要所要所で打線に勇気を与えてくれるピッチングをしてくれる。まさにエース」