接戦を制した中日は、16年5月22日以来、1060日ぶりの貯金「2」とした。与田剛監督(53)は投手陣の踏ん張りをたたえた。

先発山井大介投手は6回途中まで9三振を奪う力投。1失点で2勝目を挙げた。「全体的にバットの芯を外せていたと思う。ある程度の球種で、追い込めているので。(奪三振数は)そこは別に。打たせてリズムを作る投手なので」と冷静に振り返った。

6回は2点差に詰め寄られ、なお2死一、二塁のピンチで谷元圭介投手の救援をあおいだ。「もう1イニング投げたかった。中継ぎ陣に負担をかけて申し訳ない」と反省が口をついた。

与田監督はそれでも来月41歳になる男の奮闘ぶりに拍手。「中10日の調整でもうまく自分をコントロールしてくれた。(登板間隔の)リズムが変わると難しいけど、さすがベテランという投球だった」。6回途中で交代を告げた際、山井はマウンドで悔しそうな姿を見せた。「投手は常に投げ続けたいもの。僕も星野(仙一)監督にボールを渡したくない時が何度もありましたから」と、思いを理解した。

7回からはライデル・マルティネス、ジョエリー・ロドリゲス、鈴木博志と1イニングずつつないで2点差を守った。開幕から抑えに定着している鈴木博はリーグ単独トップに立つ5セーブ目だ。中日の安定した戦いぶりが目立ってきた。