ソフトバンク中村晃外野手(29)が実戦復帰2試合目で早くも“今季1号”を放った。28日、3軍戦の四国IL徳島戦(タマホームスタジアム筑後)に1番左翼で先発出場。

3回に巡ってきた2打席目。無死一塁から140キロの直球を豪快に振り抜き、右翼奥のネットにライナーで突き刺した。前日(27日)の同カードで52日ぶりに実戦復帰し、いきなり初打席で中前打を放ったが、この日も1打席目に二塁内野安打を放つなど、2打数2安打2打点の活躍をみせた。

「まだ(2試合で)6イニングしか出ていないけど、動きはよかった。ホームラン? 若い選手が見ているし、へんな打撃はできない。いいところを見せられてよかったんじゃないですか」。左翼の守備にも違和感なく入れたようで、納得の表情だった。

自律神経失調症からの完全復帰を目指すが、日々のコンディションを見ながら実戦復帰の強度を上げていく。「(試合出場は)朝、体の反応をみてから。トレーナーと相談しながらやっています」。1軍復帰が待ち遠しい背番号「7」だが、調整には慎重を期す構え。ファーム本拠地の平成最後の試合で豪快弾。「同じリズムでできるようにしっかりやっていきたい」。復調へ文字通り弾みの1発となったことは間違いない。