新戦力スティーブン・モヤ外野手(27)が、オリックス初打席で同点アーチを放った。中日からの移籍会見を行い、即練習に合流して「6番・一塁」で先発出場。1点を追う2回2死でロッテ・ボルシンガーの直球を新本拠地の右中間5階席に放り込んだ。ベンチ前に戻ってくると、ともに移籍した松井雅を抱き上げた。

「バファローズに移籍してきて初めての打席でホームランを打つことができてうれしいよ」。1軍では5月26日ヤクルト戦以来、パ・リーグ1号は忘れられない本塁打に。6回は四球を選んで9人攻撃につなげ、チーム4点目のホームを踏んだ。

待機要員にするより、1軍の出場機会を作ってやりたいという中日の方針で新天地へ。練習合流時は新チームメートに拍手で迎えられ、プレーボール後はオリックスファンに「頑張れ~!」と送り出された。勝利にこそつながらなかったが、名刺代わりの大アーチで「オリックス・モヤ」をアピール。この日の活躍で、4日は中軸昇格も検討される。「これからもっと準備をして、順応していかなければ」と浮かれずおごらず、モヤが発進した。

▽オリックス西村監督(モヤの活躍に)「最初の打席でホームランを打つんだから。パ・リーグのピッチャーに慣れていけば、もっともっと打ってくれると思いますね」