中日は助っ人コンビが超難敵を攻略し、今季最長タイの5連勝で2位に1ゲーム差まで迫った。

衝撃的な勝ち越し劇は同点の8回裏だ。マウンドには防御率0・54のジョンソン。2死一塁、3番アルモンテが初球154キロ直球を右中間最深部に運び、適時二塁打を決める。続いて4番ビシエドが宝刀パワーカーブをミートし、ライナーの左中間適時二塁打でリードを2点に広げた。難攻不落の右腕をイニング途中で降板させ、アルモンテは「人間は完璧じゃない。毎日パーフェクトは難しい。いい結果が出て良かった」と汗だくで笑った。

ビシエドは今季初の1試合4安打。「納得のスイングができている。センター中心に打ち返せている」。1回にも先制二塁打を決め、昨季同僚だったガルシアとの「キューバ出身対決」に3打数3安打と完勝した。アルモンテも6回に元同僚から右越え同点ソロ。上位進出に向け、2人のコンビ芸は頼もしい限りだ。

大黒柱の大野雄にも白星がつき、16日阪神戦はいよいよ松坂が今季初先発する。与田監督は「チームとして勝ちがつくようにしてあげたい」と期待。「平成の怪物」に令和初星がつけば、竜の勢いはさらに加速しそうだ。【佐井陽介】