ソフトバンクが今季初の先発全員の16安打、11得点で苦手ロッテに快勝した。

打線に火をつけたのはこの日左太もも痛から1軍復帰した今宮だった。初回、フォークボールを西武山川のように右膝を地面に着きながら豪快にとらえ左翼テラス席へ先制10号をたたき込んだ。「体が勝手に反応してスイングできた。復帰して最初の打席で打ててよかった」。工藤監督を「下半身の状態がいいんだなと思った」と安心させた。

続く松田宣、デスパイネがそろって21号ソロ。3者連続本塁打は16年6月3日広島戦で柳田、内川、松田宣が打って以来3年ぶり。松田宣は3回にも2打席連続の22号ソロ、8回には栗原がプロ初本塁打を放つなど計5発を浴びせ、4発のロッテとの空中戦を制した。

この日から本拠地ヤフオクドームでの「鷹の祭典」6連戦がスタート。スタンドは選手と同じ「チャンピオン奪Sh!(ダッシュ)ブルー」のユニホームで水色に染まった。2度の「熱男~」パフォーマンスでスタンドを沸かせた松田宣は「仙台で(21日に6で)連敗を止めたのがよかった。ユニホームはクールに。プレーは熱く! 」と、ニヤリ。オープンスタンス過ぎていた構えをスクエアに戻して結果を残した。

外野のフェンスも祭典に合わせ水色と白に塗り替えられたが松田宣は「打球が見にくい」と試合前に球団に訴えていた。見にくいのならばと? スタンドに2本のアーチをかけた。後半戦開始から湿っていたのがウソのような打線爆発。工藤監督は「この勢いに乗って勝ち越したい」と話す。鷹の祭典ウイークを白星祭りにする。【石橋隆雄】