W白星。広島の山口翔投手(20)が母校熊本工の戦いを刺激に2軍戦で好投した。

この日、登板とほぼ同時刻に後輩たちが夏の甲子園初戦を戦っていた。「気になってはいましたが、さすがにマウンドに上がったら投球に集中しました」。7回をわずか2安打無失点。延長12回にサヨナラ弾で突破した後輩にも負けない快投に「熊工のおかげです」と笑った。

初心に立ち返ったように、強気に攻めた。直球主体にストライク先行の投球。5回までわずか1安打に抑え、四球は2点リードの6回2死二塁から意図的に外した1つのみ。7回も3者凡退で締めた。「しっかり打者に向かっていけた。勝負しに行った中でコースに投げ切れていた。しっかり腕を振れていたので良かったです」。収穫のある投球となった。今後も再昇格へのアピールを続けていく。