第3回「フランス国際野球大会 吉田チャレンジ」が28日、フランス北西部のルーアンで開幕した。

90年(平2)から7シーズン、仏ナショナルチーム監督を務めた吉田義男氏(86=元阪神監督、日刊スポーツ客員評論家)に敬意を表し、同氏の名を冠した大会として開催されてきた。

14年の第1回大会は、都市対抗初Vの西濃運輸を含む4カ国が参加し、オランダが優勝。当時は五輪から除外されていた野球ソフトボールの東京五輪での復活をうたった。16年はフランス、オランダ、ドイツ、米国が競い合った。

今年は「侍ジャパン社会人代表」が派遣された。10月アジア野球選手権(台湾)に向けたチーム強化の一環とし、フランス代表と各地で5試合を行う。石井章夫監督(54)は「これまでと違った環境でどのようなパフォーマンスができるか。意味のある5試合にしたいです」と語った。

開幕戦で始球式を務めたフランス野球の育ての親、ムッシュ吉田は「フランスが日本代表チームと試合をするような日がくるとは夢にも思わなかった。歴史的な一戦といえる。野球に国境はない」と感慨深げだった。