阪神ランディー・メッセンジャー投手(38)の現役引退決定から一夜明けた14日、これまで対戦してきた各球団の選手たちも驚きを持って受け止めた。一線級の打者たちのコメントから98勝右腕の強さが改めて浮き彫りになった。

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▽DeNAラミレス監督 お疲れさま。彼はもう日本人登録なので、お疲れさまと日本語で言わせてもらう。彼はうちに強かった。2度と対戦することはないので、うちにとってはいいこと(笑い)。

▽巨人丸(5番目に多い105打席対戦し、3本塁打。三振は最も多いDeNA筒香の32に次ぐ24)「僕が出たての頃は真っすぐが強くて、狙っていてもファウルや空振りを取られた。ここ何年かはいろんな球種で抑えていて、モデルチェンジできているなと思った。阪神のような特に結果を求められるチームでFA権を取れるまでチームに貢献したことはすごい。チームのため、という気持ちがすごく伝わってくるピッチャーでした」

▽ヤクルト・バレンティン(マリナーズ時代のチームメート。日本では11年から対戦)「最初は、直球がいい投手という印象だった。変化球も含めて、コントロール能力も高かった。彼は友人の1人。今の状態は分からないが、まだまだ日本でプレーできると思う」

▽広島長野(2番目に多い120打席対戦し、27安打、3本塁打)「入団と来日が一緒で同じ時代にプレーできて良かった。本当にいい投手で、いつもどうやって打つか考えながら対戦を楽しみにしていた」

▽広島菊池涼(対戦打率3割2分5厘)「変化球もいいし、めちゃくちゃ球が強かった。打てているイメージもあったけど、そこまで打っているとは思わなかった」

▽広島堂林(プロ初本塁打を記録。8番目に多い20三振)「1軍に初めて出た12年は初本塁打もそうですし、5割打たせてもらった。でも、三振もいっぱいした。数字に出ている通りのイメージです」

ソフトバンク内川(3本塁打)「一番すごかったときは、真っすぐが速かったし、角度がすごかった。相性っていうのは分からないもので、何で打てるんだろうなと思いながら打っていましたね。得意だと思ったことはなかったです」

▽日本ハム中田(3本塁打)「結果を残しているし、すごいピッチャー。すごい残念ですね」

▽ロッテ根元内野守備走塁コーチ とにかく真っすぐが力強く、変化球のコントロールがいい。対戦した時のことはよく覚えています。僕がこんなことをいうのは偉そうだけど、日本球界に合っている投手だったと思う。

▽ロッテ井口監督 今年当たった時は技巧派になっていた。僕らの時は真っすぐは速いし、カットボールとかも投げて、パワーで押してくる投手だった印象。日本でしっかりと成績を残してますし、もう少しできるかなと思いました。