秘密兵器と期待される巨人ルーキーの戸郷翔征投手が、球団初の高卒新人でのCS登板に向け、アピールした。

東京ドームで行われた紅白戦で白組の3番手で7回から登板。力のある直球を軸に増田大、若林、吉川尚を3者凡退に抑えた。「順調に来ていると思います」と手応えを示し、宮本投手総合コーチも「持ち味を出してくれた」と評価した。

先発、ロングリリーフで準備する。初戦は山口、2戦目はメルセデスが濃厚。3戦目以降は桜井、高橋、腰痛から復帰を目指す菅野が候補だが、エースの状態次第では古川とともに先発候補に挙がる。起用法について、原監督は「内緒だね。スターターでもできるだろうし、第2スタートみたいな形もできる。これからまだ思案のところ」とベールに包んだ。

メンタルとボールの強さを兼ね備える。リーグ優勝を決めた9月21日のDeNA戦でプロ初登板初先発。2戦目は「ありがとう慎之助」と銘打たれた同27日のDeNA戦で、4回無失点の好リリーフで初勝利を挙げた。高卒新人のCSでの登板は17年の楽天藤平以来で、セ・リーグでは13年の阪神藤浪以来。「(CSは)初めてですが、その中で自分の投球ができたら」と意気込んだ。【久保賢吾】