みやざきフェニックス・リーグに参加中の阪神藤浪が今季最後の対外試合となる韓国・ハンファ戦に先発し、自己ワーストの9四球で大乱調締めとなった。「すごい悪かったというわけではないですけど、ゾーン周辺で浮いたり、引っかけたりとコントロールできなかった」と振り返った。

約1カ月ぶりの先発。相手は右打者が8人並んだ。初回、いきなり2つの四球を出した。2球連暴投もあった2回は3四球。その後も制球は安定せず、3回2四球、4回2四球。球数は102球を数え、予定の5回を投げきれずに4回で降板した。「感覚の中で修正できなかった。ポイントをつかめなかった」。特に変化球の制球を乱し、カウントを作れなかった。

いい感覚を取り戻すため、短いイニングで試合数をこなすなど、同リーグでは中継ぎ特訓に取り組んできた。ここまで6試合にリリーフ登板。計7回で無失点3四球と安定感を見せていたが、集大成となるはずの先発登板でまたもや不安を露呈してしまった。

ただ、「ゲームの入り方などで得るものもあった。短いイニングでゲームを多く投げれて良かった」とも語った。この日も被安打2で、無失点と球威は抜群。31日からは秋季キャンプに臨み、制球面の課題と向き合う。【奥田隼人】