盗塁王を獲得した阪神近本光司外野手(25)は新人王を逃すも、新人特別賞に輝いた。セ・リーグでは17年DeNA浜口(新人王は中日京田)以来、2年ぶり。阪神では、13年藤浪(新人王はヤクルト小川)以来、6年ぶりの受賞となった。新人王はヤクルト村上が受賞した。

近本は壇上で笑みを浮かべ、「本当に光栄に思っています」と、受賞を喜んだ。プロ1年目の今季は142試合に出場し、36盗塁で盗塁王を獲得。新人での盗塁王獲得は2リーグ分立後、01年阪神赤星以来、史上2人目の快挙となった。打っても、58年巨人長嶋のリーグ新人最多安打記録を61年ぶりに更新する159安打を放った。その活躍が評価され、堂々の新人特別賞受賞となった。

ヤクルト村上との争いが注目されていた新人王の行方。記者投票による得票数は村上168票、近本129票だった。近本は「入団当初から新人王と盗塁王というのを目指していた。本当のところ、新人王じゃなくて残念だと思っているんですけど…」と苦笑い。それでも「自分のやることをしっかりできたので、よかったなと思います。また来年からもこれ以上の結果を残して、頑張っていきます」と、2年目への抱負を語った。