楽天牧田和久投手(35)が22日、神宮球場で行われた「よしもとエンジョイベースボール ~ひたすら野球を楽しむイベント~」に参加。吉本興業に所属するヤクルト斎藤隆投手コーチ、上田、阪神福留、ココリコ遠藤、トータルテンボス、とにかく明るい安村、おばたのお兄さんらとともに、約50人の野球少年、少女たちと触れ合った。

今回のイベントに参加対象は「何らかの理由により、今後、野球を続けるか悩んでいる」小学5、6年の子どもたち。「とにかく野球を楽しもう!」をコンセプトに野球教室、紅白戦など約3時間、和気あいあいとしたムードで行われた。

米大リーグのパドレスを自由契約となり、来季が3年ぶりの日本球界復帰となる牧田は「アメリカでもこのような社会貢献の経験もしました。自分たちがどんどんこういう場を設けていかないと野球人口は少なくなっていく。今日のような子どもたちがどんどん増えていってしまうので、いい場だなと思いました」とイベントの意義を受け止め、底辺拡大への重要性を口にした。

このイベントは今回が1回目。担当者は「スポーツに取り組む目的はプロ選手になることや高いレベルでプレーすることだけではなく、コミュニケーション力や忍耐力の向上など人間力を身に付ける、という考え方もある。選手としてではなく、球団職員やトレーナー、通訳、アナリストなどさまざまな形でスポーツを仕事にできる。そういった職業の方もゲストとして招きながら、スポーツを続けることが大切だということを子どもたちに気づいてもらえる場にしたい」と今後の発展をイメージしている。コンセプトに賛同し、活動を支える企業の協力の下、東京以外での地域を含めた定期的な展開や、野球を軸にサッカーやラグビーなどといった他競技での開催も考えられている。