もう予習はバッチリ!! 先発として期待がかかる阪神の新外国人ジョー・ガンケル投手(28=マーリンズ傘下3A)は、超マジメだった。

球団関係者がある事実を明かした。「ガンケルにボールを送ったみたいですよ。NPBの統一球を。どんな感じか知りたいということなので」。本人の要望があり、12月の正式契約後に球団から1ダースを米国の自宅に郵送。1月末の来日前にNPB統一球を握って練習を開始している。

セ界の強打者たちの特徴もすでにインプットしている可能性もある。同関係者は「映像は送らなくても(ネットで)つないだら見られるやつがあるので」と説明する。球団は新外国人に、「ムービービュー」という球団が管理するデータベースへのアクセスを推奨。巨人坂本勇、ヤクルト山田哲、広島鈴木…。気になる選手の動画を、好きな時間にチェックすることが可能だ。マジメ助っ人のガンケルなら、予習済みだろう。

メジャーでのプレー経験はないが、マイナーリーグ通算172試合に登板し、45勝39敗12セーブ。通算の与四球率は1・49と、数字上は1試合で2四球未満の制球力を誇る。日本球界でブレークする可能性は十分にある。メガン夫人は数学教師で教壇を離れられないため、来年1月は単身で来日する予定。正式契約の際にガンケルは「しっかりと準備してキャンプに合流したい」と意気込んだ。196センチの長身右腕は、ジャパニーズドリームをつかむための準備を着々と進めている。【桝井聡】