中継ぎの柱となり、優勝に貢献する。日本ハム玉井大翔投手(27)が13日、千葉・君津市の君津球場でチームメートの加藤とともに自主トレを公開した。

昨季自己最多65試合登板で11ホールド(H)と飛躍した右腕は、今季目標を15Hに設定。リーグ制覇を経験していないプロ4年目は、シーズンを通してフル回転の構えだ。

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社会人時代に汗を流した球場で、玉井が20年の誓いを立てた。「中継ぎでやるからには勝ち(試合)で投げることが一番。そういう意味ではホールドというのが1つ目安になる。15くらいはいきたい」。プロ3年目の昨季はキャリアハイの65試合登板、11ホールド。自信を胸に見据える高みは、周囲が信頼する、絶対的なセットアッパーになることだ。

チーム最多登板の昨季も、信頼度はまだまだと自覚する。リードした展開では、力で押す石川直やベテラン宮西から守護神秋吉へ、というのが盤石のリレーだった。「勝利の方程式」への“昇格”こそ今季目指すところ。「(昨季は)内角の意識付けが出来たり、ある程度打ち取れる自信はついた。(今季は)外角の球が大事になる」。昨季の経験を踏まえ、今季課題を口にした。

社会人時代を過ごした新日鉄住金かずさマジックのホーム球場で、加藤とともに例年通り、体を追い込んでいる。「肩やひじの状態を見ながら」という段階で、主に立ち投げだが中2日ペースでブルペン入り。この日のキャッチボールでも、キレのある球を次々と投げた。「開幕が早いので、早め、早めに準備していくつもり」。春季キャンプ入り後の初実戦2月8日紅白戦での登板が、まずは目標となる。

今年でプロ4年目。チームは入団前年の16年を最後に、リーグ制覇を果たしていない。「チームの優勝が一番の目標なので、なんとかしてビールかけがしたい。僕みたいな選手がいいところで投げると、チームのレベルは上がる。上の人たちを脅かす存在に」。勝ちパターンに欠かせない右腕になる。【山崎純一】