阪神矢野燿大監督(51)が2月春季キャンプ(沖縄・宜野座)から始まるポジション争いで「実績組」も競争させるサバイバルを予告した。1番打者候補にも挙げている糸井嘉男外野手(38)ら実績を残している選手も競争かと問われ、言い切った。

「もちろん、もちろん。これだけできるというのがある程度計算が立つのは、実績とか数字を出している人が(競争の中で)上にくるのは当たり前。でも、それ以上に、中堅、若手が頑張るのであれば、そっちを使っていくのが普通だと思う。そのようにしていくと思います」

実績を積み上げてきた選手と若手が同列ではないものの、外国人選手らを含めて競争原理を貫く方針を示した。

もちろん、ベテランへの信頼が揺らぐことはない。沖縄で9日に自主トレを公開した糸井について「元気そうだね」とにっこり。糸井本人が阪神移籍後では初めてとなる2月キャンプ中の実戦出場に意欲を示しており、指揮官も「開幕自体が早いので、いつも通りという感じにはならないと思う。(糸井)嘉男自身も言っているように、こっちとしても早い段階で実戦にいける方がいいだろうと思っているけれど。順調にきているので、可能かなと思っている」と話した。

すでに矢野監督は今季の開幕が早いことを受け、若手のアピール機会が少なくなることも宣言している。各選手が激しい競争に組み入れられる。【松井周治】