開幕ローテーション入りを目指すソフトバンク和田毅投手(38)が国内14度目のキャンプインに自信を見せた。チーム最年長は2週間の長崎自主トレに続き、福岡・筑後市のファーム施設で継続した2次自主トレもこの日で打ち上げ。最高の仕上がりに手応え十分だ。

「今日はいい感じで投げることができました。これで不安なくキャンプに入ることができますね」。ブルペンで捕手を座らせ、内角に10球、外角に10球。最後は渾身(こんしん)の1球を決め、背番号と同じ21球でキャンプ前最後の投球練習を終えた。「前回のブルペンが全然ダメだったので、モヤモヤした気持ちがあったけど、これですっきりしました」。切れ長の目を細めて汗をぬぐった。

キャンプ初日からのブルペン入りも見据える今季は、東京五輪開催の影響で開幕が例年より10日ほど早い。早期の紅白戦登板など、実戦マウンドもチームスケジュールに合わせこなしていくという。「昨年は肩の不安があった。でも、今年はそれがない」。今季はローテ死守だけでなく、先発としてイニング増も大きな目標だ。「限りなく完投できるようにしっかり投げていきたい」。プロ18年目。頼れるサウスポーに死角はなさそうだ。【佐竹英治】