最速161キロの阪神の新外国人ロベルト・スアレス投手(28=ソフトバンク)に、救援陣の救世主としての期待が寄せられた。

先発もできるが、リリーフとしての適性が高いとみられている。入団会見に同席した谷本球団副社長兼本部長は「17年に右肘の側副靱帯(じんたい)再建手術を受けましたが、その傷も癒え、ブルペンの救世主となってくれることを期待しております」。ジョンソン、ドリスが抜けて再編が必要な救援陣の一角としての活躍を見込まれた。

本人も完全復活への手応えをつかんでいる。18年に戦列復帰し、昨季は登板9試合で6度先発。「去年の最後の試合でも158~159キロは投げられたので、今年もそのスピードに近づき、超えられるようにやっていきたい」。スライダー、フォーク、ツーシームと多彩にボールを操るが、最大の武器は16年に161キロを計測した直球。「(強みは)スピードのある直球。今年は100%のスピードの直球を投げられるように努力したい」と自信をのぞかせた。

メキシコで走り込みや投げ込みを重ねてきたという。2月沖縄・宜野座キャンプで、その剛球が披露される。【松井周治】