上武大、東芝を経て西武に入団したドラフト1位の宮川哲投手(24)が「大人の調整ぶり」を示した。7日、初めてフリー打撃に登板。昨年の首位打者・森、木村を相手に約10分投げた。森に良い当たりをされた場面を振り返り「甘く入れば簡単に持って行かれる」と感想を述べた。

それでも結果に一喜一憂することはない。「制球は気にせず質の高い球を投げる」というテーマ設定があったからで、高めに外れる球が多かったことも納得の様子。「思った投球はできていないが良いボールもあった。それが高めに行っている球なので、低めに集められれば」と振り返った。

だからこそ森のバットにヒビを入れた1球であってもよしとしない。「あれは真っすぐがちょっとスライダーしたんで折れたと思う。そこもキレの良い真っすぐを投げられるようにしないといけない」と冷静に分析した。

東芝時代も春先は球が荒れ、徐々に調子を上げていった。「今、調子良すぎてもあとが怖いので。今からです」。今後は状況に応じて遠投やブルペンでの球数を増やすなど自分で考えて調整を行うつもり。開幕へと合わせるやり方は分かっている。【千葉修宏】