プロ野球南海(現ソフトバンク)で捕手兼任監督を務め、ヤクルト、阪神、楽天でも指揮を執った野村克也(のむら・かつや)さんが11日午前3時半、虚血性心不全のため死去した。84歳だった。

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ソフトバンク工藤公康監督は「野村野球」の功績をたたえた。「亡くなられて残念な思いです。現役時代から野村さんの本をすべて読んで、配球のこととか、打者のこととかを勉強した。私の野球観のすべてでもあった。それは今も役に立っています」。西武時代の92、93年に、日本シリーズでヤクルト監督の野村氏に研究されて苦労した。「勉強になった。今も攻略法とかを立てるのに役に立っている」。データを重んじ、今季からは投手コーチ3人制を敷いて、データ分析を重視している。3年連続日本一の強さのベースにも「野村イズム」が流れている。