プロ野球南海(現ソフトバンク)で捕手兼任監督を務め、ヤクルト、阪神、楽天でも指揮を執った野村克也(のむら・かつや)さんが11日午前3時半、虚血性心不全のため死去した。84歳だった。

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現役引退後、テレビ朝日の解説者時代に“革命”を起こしたのが「野村スコープ」。テレビ中継で、ストライクゾーンを9分割して、投球を予測する斬新な試みだった。

1984年、当時の早大野球部出身の中継担当者らと新しい試みに挑戦。「それまでの野球中継は結果報道が中心のスタイルだったが、ピッチャー目線やキャッチャー目線で投球を先読みしたり、結果を予測した画期的なものでした」(テレビ朝日関係者)。野球中継で、今では当たり前となっている球種やコースの9分割映像を導入した先駆者でもあった。