ソフトバンクの投手陣に、またもアクシデントが襲った。12日、雨天のため室内練習場でメニューをこなしたが、昨年パ・リーグ新人王の高橋礼投手(24)が、投内連係の練習中に左太もも裏を痛めて途中で練習をやめた。

左太ももをアイシングしながら球場を離れた高橋礼だが、この日は病院にはいかず静養に努めた。工藤監督は「違和感があるということなので、やめさせました」と説明したが、先発ローテーション投手として期待の高いサブマリンのアクシデントに残念そうな表情だった。

開幕投手候補の筆頭、千賀が右ふくらはぎの張りで初日から別メニュー。9日のシート打撃で登板予定だった左の先発候補として期待の大竹も左腕の違和感で登板を回避。10日に左前腕部の筋損傷と診断され、リハビリ組に回ったばかり。さらに、ここまで順調に調整を進めてきた高橋礼にも異変が起きてしまった。森ヘッドコーチは「とりあえず明日(13日)の様子を見てからになる。軽症だと信じている」と話した。別メニュー調整は避けられない状況だが、離脱となれば投手陣に暗雲がたれこめる。

昨年は野手陣にアクシデントが多かった。柳田、中村晃、上林、グラシアル、福田、長谷川らが故障で離脱した時期があった。13日に予定されている今キャンプ初の紅白戦を前に、嫌なムードが漂ってきた。【浦田由紀夫】