日本ハムの新外国人ドリュー・バーヘイゲン投手(29=タイガース)が、来日初登板で能力の高さを示した。

18日、韓国・サムスンとの練習試合(名護)で実戦デビュー。最速147キロの直球とカーブ、スライダーを武器に、2回を1安打3奪三振無失点。打者7人の初球がすべてストライクと制球のよさも見せ、日刊スポーツ評論家で侍ジャパン投手コーチの建山義紀氏(44)は、ローテーション入りはもちろん、「2桁勝っても不思議はない」と断言した。

   ◇   ◇   ◇

198センチの長身から、打者の膝元へ投げ下ろした。実戦初登板のバーヘイゲンが、打者7人から3つの三振を奪った。「満足はしていないけど、しっかり三振を取れたことはよかった。いい感触で投げられた」。2回1安打無失点。上々のスタートを切った。

直球の最速は147キロ止まりだったが、110キロ台のカーブと、鋭く曲がり落ちるスライダーが効いた。初回は右打者2人から、どちらもスライダーで連続三振の立ち上がり。すべての打者に初球ストライクと、制球のよさも見せた。「長い回を投げて勝利に貢献することを普段から意識している」。常に有利なカウントを作り出すことで、テンポのよさも際立っていた。

メジャーはもちろん、本拠地・札幌ドームよりも低く軟らかい黒土のマウンドも「気にしないでやれた」。沖縄入り後もしゃぶしゃぶを堪能し、「すき焼きが1番おいしい」と舌でも順応する助っ人右腕は、本業でも適応能力の高さを示した。

先発ローテの一角として期待する栗山監督も「すごく良さも出ていた。ボールも強いし、楽しみにしている」と満足そう。大黒柱・有原に、復活間近のマルティネス、さらに新戦力バーヘイゲン。V奪回へ、計算が立ってきた。【本間翼】