2年目の中日根尾昂内野手(19)が1軍生き残りを猛アピールした。楽天戦(北谷)に9番左翼で出場。4打数2安打、1盗塁2得点でチームの今季オープン戦初勝利に貢献した。

3回先頭の第1打席。楽天エース則本昂の137キロ変化球にバットを折られながら右前に落とした。今季オープン戦初安打。「打ち取られた打球だけど、少し楽になった」と3度のけん制もくぐり抜け二盗も成功。三進後、福田の犠飛で先制のホームに滑り込んだ。

7回は楽天5番手津留崎の変化球に反応。右前打で出塁し、勝ち越しのホームも踏んだ。「内容的にいい打席もあった。これを増やしていきたい。毎打席、毎打席絡んで、獲物(得点)にしていきたい」。手応えをつかんだ2安打だった。

オープン戦2試合3打数無安打と苦しんでいた。前日の試合後、与田監督ら立ち会いのもと、昨年野球殿堂入りしたOB立浪和義氏(50=野球評論家)から直接指導を受けた。もがき続けた初の1軍キャンプ。試行錯誤を重ねて結果につなげた。

与田監督は「全体的な動きは良かった。取り組んできたことの結果が出た。よく頑張っている」と目を細めた。だが「結果は評価するが、まだまだ求めているところに到達していない」と、まだまだできると感じているだけに、厳しい言葉も残した。25日もDeNAとの2軍練習試合(読谷)に出場する。目指す開幕1軍へ、まだまだアピールを続ける。【伊東大介】