若竜たちにチャンスを与えた異例の打線が機能しなかった。西武戦(ナゴヤ球場)で組まれた打線は超異例。4番京田陽太内野手以外は、1番渡辺勝外野手から9番根尾昂内野手まで、若手の控え組がずらりと並んだ。大島洋平外野手、平田良介外野手、ダヤン・ビシエド内野手、福田永将内野手らはベンチ待機。2年連続パ・リーグ王者の西武に挑んだ結果は、4継投の前に3安打完封負けに終わった。

与田剛監督は嘆いた。「今日のメンバーはレギュラーを取りに行かないといけないメンバー。完全に力負けした。アピールが少ない? そう思われるのは、かなり恥ずかしいこと」。プロ初4番の京田も3打数無安打。最終回、根尾の左前打などを絡めて1死満塁のチャンスを作った以外は、8回まで二塁を踏むこともできなかった。

指揮官が野手陣で唯一、たたえたのは武田健吾外野手だった。「足は速くないが、サインが出てすぐ動いた。評価したい」。1安打で盗塁も2つとも失敗したが、積極的な走りが目に留まった。

ただ全体的に若手のアピール不足が際立ち、指揮官の与えたチャンスを逃す選手が続出。「キャンプでやってきたことを、結果もあるが、いかに行動に移すかが大事。今日の試合内容も今後の判断材料として考える」と厳しい言葉を並べた。4日の西武戦からはレギュラー陣主体の打線に戻す。【伊東大介】