開幕投手に指名されている中日大野雄大投手投手(31)が、楽天戦で4回8安打7失点と炎上した。初回2死からの四球後、浅村に同点二塁打。続く鈴木大には2ストライクからの3球目、甘い直球を右翼席へ運ばれた。3回にも内田に3ランを許した。

直球については「悪くないと思うが、ミスしちゃいけないところでの逆球が多かった」と渋い顔を浮かべた。オープン戦3試合に登板して防御率10・00。昨季、初タイトルの最優秀防御率を受賞した左腕エースに不安の2文字がつきまとうが、次回に向けて「今回のことを大反省して投げる」と必死に切り替えた。

今回は2週間を切った開幕戦を想定してドラフト4位郡司裕也捕手(22=慶大)とのバッテリーをテストした。初コンビでの3イニングで6失点となり、西武の黄金時代にマスクを被った伊東ヘッドコーチは「(郡司は)まだまだだね。先輩後輩は関係ない。追い込んでから何本も打たれてる」と辛口コメント。開幕バッテリーの白紙撤回を示唆した。

オープン戦8試合で全ての先発投手が失点し、先発防御率は6・83まで落ち込んだ。一方で岡田、ゴンサレス、又吉らリリーフ8投手は防御率0・00を並べる。与田監督は「リリーフの調子はいいけど、1、2点リードしている競った場面で投げさせられていない」と説明。先発陣の不調で、本番を想定したケースを作れない状況も生み出している。オープン戦4連敗で、巨人と並んでの最下位に転落。開幕まで残すところ6試合しかない。【伊東大介】

▽中日阿波野投手コーチ(大野雄ら先発陣の炎上に)「簡単なものじゃない。バッテリー間でもっと工夫しないといけない。(先発陣が)左打者に苦労している。コーチも含めて対策を考えないと」

▽中日郡司(大野雄と初バッテリー)「初めて組むという話は通用しない。勝ちにこだわっていきたい」