ロッテのドラフト5位福田光輝内野手(22=法大)が、開幕スタメンへ2発で猛アピールだ! 

中日戦に「1番三塁」で出場。初回に山本の外角直球を芯で捉え「なんとか伸びて入ってくれました」という左翼席への先頭打者弾。3回には山本のボール気味の高め真っすぐを豪快に上からたたき、右翼席へ運んだ。

11日の日本ハム戦でも右本塁打を放っており、井口監督もプロの直球に振り負けないパンチ力を評価。「今の状態であれば先発はあり得る。(中村)奨吾(の調子)が上がってこなければセカンドもありますし、当然ショートもサードもある」と、複数ポジションが守れるルーキーの開幕スタメン起用について触れた。

フリー打撃からしっかりスイングする姿は、西武中村、日本ハム中田、楽天浅村ら、大阪桐蔭の先輩たちにも通ずる。試合でも「自分はあまり考えたらダメなタイプ。来た球をしっかり強く振って打ち返すようにしています」と強気に打ってでる。その結果が「(今まで)ないかもしれない」という先頭弾、そして「初めてです」という2打席連続アーチにつながった。

ただ、自分がどういう選手かは客観視できている。同期のドラフト2位佐藤都志也(22=東洋大)は「天才なんであいつは。(オープン戦)4安打中、3本ホームランなんてなかなかすごいなと思います」と笑うが、本人はいたって冷静。「自分はホームランをバンバン打てるバッターではない。練習からセンター中心にしっかり自分のスイングをしたい」。着実に結果を積み重ね、開幕スタメンをつかみとる。【千葉修宏】