6月8日に開幕予定だった全日本大学野球選手権は、新型コロナウイルス感染拡大のため、8月に延期されることが決まった。

全日本大学野球連盟は2日、都内で臨時常務理事会を開催。選手権の新しい日程を、8月12日開幕、20日決勝と決めた。全試合、神宮球場で行う。東京五輪延期を受け、8月に同球場の使用が可能となった。

内藤雅之常務理事は「26連盟に対して、決定の通知をします。各連盟は、6月を目指してリーグ戦の日程をつくっていたと思うが、今後は余裕を持って、可能ならリーグ戦をずらし、5月、6月に開催変更が可能になったということです」と説明した。ほぼ全ての大学連盟が今春リーグ戦の開幕を延期しており、6月の選手権に間に合うのは厳しい状況だった。

今後の感染状況によっては、5月の大型連休明けにも臨時の常務理事会を開き、対応する。開会式の有無やトーナメント形式などは、4月末の実行委員会で協議する。なお、現時点では無観客は考えていない。

内藤常務理事は「各地方の大学は、4年生は春で引退する選手が非常に多い。それから就職活動する。春が最後。そういう4年生に対し、少しでも希望が持てることをということで、大会を中止するのではなく、延期にしました」とも説明した。