全国高校野球OBクラブ連合は28日、今秋に甲子園球場で開催予定だった「第17回マスターズ甲子園2020」の大会中止を発表した。

発表によると、新型コロナウイルス感染症による影響の長期化が懸念されるとともに、「第102回全国高校野球選手権大会」が中止されたことを受けて、今年の開催について甲子園本大会や地方予選の中止に至ったという。

また「本連合の設立趣旨およびマスターズ甲子園大会理念には高校野球支援を掲げており、本年度は、各都道府県高等学校野球連盟において検討されている地方大会への援助を主とした支援事業に注力して参ります」と表明。各都道府県の高野連で検討されている独自の大会への援助を目的とした支援金を募集する。

支援金で、球場使用料などの最低限必要な経費や、感染予防に必要な消毒品の購入や衛生管理費、人件費などに充てられるといい「全国全ての高校球児が最後の舞台に立ち、各チームそれぞれの集大成となるこの夏を迎えられることが、高校野球の恩恵の上に成り立つマスターズ甲子園大会と高校野球OB組織としての切なる願いです」とした。

「マスターズ甲子園」は、同連合主催で04年から開催。全国の高校野球OB・OGが、憧れだった「甲子園」を目指し、性別、世代、甲子園出場経験の有無や、元プロ・アマチュアなどの経歴に関係なく、出身校別に同窓会チームを結成して参加する大会。昨年の本大会は、現役が休部中の大阪・PL学園が出場するなど話題になった。同連合加盟校は4月現在、全国42都道府県で698校。