セ・リーグは独走するチームは出てこないだろう。開幕までの練習試合を見る限り、どこも投打にわたって仕上がっていない。どのチームがいち早く戦い抜く態勢を整えるかだ。

阪神は昨季からガラリと打線を変えた。得点力不足の反省からか、長打のある糸井をトップバッターに据え、次に近本を抜てきする。この1、2番コンビは1つの売りだろう。ただ、一にも二にも、外国人がどれだけ打てるかにかかっている。ボーアが左投手を打てないのは気掛かりだが、今更「4番」を外すわけにはいかない。

開幕は巨人との3連戦だが、巨人は菅野を除いては計算が立てにくい。ただ新外国人サンチェスは、ちょっとフォームを修正すればモノになる。そこに気付くかどうか。

開幕ダッシュをかけたい阪神は、新打線が吉とでるか凶とでるか。スアレス、エドワーズらリリーフ陣が、藤川につなぐ勝ちパターンに持ち込むには、打線の援護は必須だ。

DeNAは打ち合いなら負けないだろうし、ストッパーに山崎を固定できるのは強みだ。中日は投打にバランスがいいから注目したい。(日刊スポーツ評論家)

 

<セ・リーグ>

(1)巨人(2)DeNA(3)阪神(4)中日(5)広島(6)ヤクルト

<パ・リーグ>

(1)ソフトバンク(2)オリックス(3)西武(4)楽天(5)ロッテ(6)日本ハム