阪神は一にも二にも、得点が課題のチームだ。練習試合で3人の野手を主軸で起用したように、外国人の登録枠が5人に拡大されたことで、得点能力は上がるだろう。ここに来て、バットは振れており、助っ人が勢いを与えることで、甲子園の練習試合6試合では計10本塁打を記録した。昨年に比べて、打線の爆発は期待できる。また中継ぎはエドワーズとスアレス、先発ではガルシアとガンケルを交互に抹消しながら、うまく使うことができる。今季の特例はいい方向に作用するはずだ。

その一方で、6連戦が続き、過密日程になりそうだ。岩崎の調整が遅れ、リリーフに不安がみられる。能見、藤川は年齢が上がっている。守屋や新人の小川らイキのいい若手を使いながら、ローテーションをうまく組んで臨まないといけない。調子の見極めという点で、ブルペンコーチの眼力が大事になる。先発では高橋が離脱したため、実績のある岩貞がローテーション投手の働きをできるかがポイントになる。

生え抜きの大山、高山はスタメンで出られなくても、途中から切り札で使うことも可能。攻撃面でも選手層の厚みが出てきた。十分に優勝を狙える。対抗は試合巧者の巨人、DeNAも外国人枠の拡大が有利に働くだろう。この3チームを中心にしたペナントレースになる。(日刊スポーツ評論家)

 

<セ・リーグ>

(1)阪神(2)巨人(3)DeNA(4)広島(5)中日(6)ヤクルト

<パ・リーグ>

(1)ソフトバンク(2)楽天(3)西武(4)ロッテ(5)オリックス(6)日本ハム