ソフトバンク工藤公康監督が「ぶっちぎり」リーグVを誓った。3カ月延期の開幕を翌日に控えた18日、ペイペイドームで全体練習を行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で調整は難しかったが、この間の故障者もなく選手の調整に手応え十分。練習後に力強い言葉を発した。

工藤監督 開幕ダッシュして、ぶっちぎりで勝つ思いでいきたい。ファンの思いも背負って、秋にはみんなが笑顔で終われるようにしたい。我々はリーグ優勝しなくてはいけないチームだと思う。

投手では千賀、甲斐野が故障で遅れ、デスパイネ、グラシアルのキューバ勢もいないが、新人のドラフト3位津森、同5位柳町が開幕1軍切符を手にした。6年目の栗原は打撃でアピールし、開幕スタメンが濃厚だ。バレンティンはもちろんだが、若い力も加わった。「それぞれが努力した結果だと思う。昨年の課題は得点力。つながりのある、一気に大量点が取れる打線にしたい」と続けた。

開幕カードの相手はロッテ。昨年は8勝17敗だった。「昨年あれだけやられているんで、何とかやり返せるようにしないと。まずは3連勝を考えてスタートしますが、最低限勝ち越しを狙いたい」。異例の開幕となった今季、ホークスにとっても歴史的な強さを刻む。【浦田由紀夫】